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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻7号

2005年07月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

サルコイドーシスの予後―眼科的見地から

著者: 中野聡子1 池脇淳子1 池辺徹1 中塚和夫1

所属機関: 1大分大学医学部眼科学講座

ページ範囲:P.1073 - P.1077

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目的:自験例に基づき眼サルコイドーシスの予後を検索すること。対象と方法:過去22年間に当眼科を受診し,組織学的にサルコイドーシスの診断が確定した219例438眼を対象とした。91例182眼で5年間以上の経過観察ができた。視力予後に関係する因子,眼炎症の遷延化に関連する因子,重症サルコイドーシスに関連する眼病変について多変量解析を行った。結果:眼炎症の発症は438眼中266眼(60.7%)にあった。最終視力と最も強く関係した因子は初診時視力であった。眼炎症は43.6%で遷延化し,高齢,眼外病変の合併,副腎皮質ステロイドの全身投与が有意な遷延化因子であった。眼炎症の寛解例では89%が3年以内に寛解し,これ以後の消失は稀であった。眼外病変による重症サルコイドーシスでは眼病変がある例が多かった。結論:予後因子の解析はサルコイドーシスの病態を考える上で重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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