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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻7号

2005年07月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

増殖糖尿病網膜症硝子体手術後失明例の検討

著者: 早川宏一1 増山千佳子1 阿部徹1 山木邦比古1 吉冨健志1

所属機関: 1秋田大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1099 - P.1103

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目的:増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術後に失明した症例の検討。対象と方法:2003年までの5年間に硝子体手術を行った増殖糖尿病網膜症159例216眼を対象とした。術後に失明した9例10眼と,しなかった150例206眼につき,失明に関与する要因を多変量解析(ロジスティック回帰分析)で検討した。結果:術後失明の原因は,血管新生緑内障5眼,牽引性網膜剝離3眼,視神経萎縮1眼,術後眼内炎1眼であった。術前に虹彩ルベオーシスがあること,再手術を施行したことが,それぞれ術後失明と有意に相関した。結論:増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術後の失明には,術前の虹彩ルベオーシスの存在が関与する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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