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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻7号

2005年07月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

白内障硝子体同時手術におけるトリアムシノロンの有用性

著者: 原信哉1 桜庭知己1 柳橋さつき1 安田尚子1

所属機関: 1青森県立中央病院眼科

ページ範囲:P.1105 - P.1110

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白内障と硝子体同時手術を34眼に行った。内訳は,増殖糖尿病網膜症31眼,網膜静脈分枝閉塞症2眼,網膜中心静脈閉塞症1眼である。年齢は31~72歳,平均52歳である。術後3~6か月の経過を観察した。無作為に選んだ20眼では手術の終了直前にトリアムシノロン10mgを眼内に注入した。他の14眼ではトリアムシノロンを使用しなかった。術後のlogMAR視力と,光干渉断層計(OCT)で測定した中心窩厚は,術後24週までのどの時点でも両群間に有意差がなかった。白内障と硝子体同時手術でのトリアムシノロン使用が,術後の視力と中心窩厚に影響しないことを示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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