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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻7号

2005年07月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

眼底検診における診断補助システムの開発

著者: 佐藤伸平1 加藤聡1 福嶋はるみ1 重枝崇志1 日間賀充寿2

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社

ページ範囲:P.1111 - P.1114

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目的:眼底写真から病変部位を指摘するために開発したコンピュータ診断補助システムの有用性の検討。対象と方法:画角45°で撮影されたデジタルのカラー眼底写真を,健常眼223眼と単純糖尿病網膜症55眼につきそれぞれ1枚作製し検討の資料とした。撮影部位は第一眼位とした。滲出斑などの明色調病変と,出血などの暗色調病変をそれぞれ検出するソフトウェアで資料を自動判定させ,その精度を測定した。結果:明色調病変については敏感度99.9%,特異度91.9%であり,暗色調病変については敏感度92.4%,特異度73.1%であった。両病変を総合的に検出する場合には敏感度94.5%,特異度89.2%であった。結論:今回用いたコンピュータによる診断補助システムは,眼底写真のスクリーニング検査として高い精度があり,実際の検診に応用できる可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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