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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻7号

2005年07月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

蛍光眼底造影にて網膜静脈染を認めた網膜硝子体出血をきたした網膜動脈ループ症の1例

著者: 栗田加織1 河野剛也2 平林倫子3

所属機関: 1今里胃腸病院眼科 2大阪市立大学医学部眼科学教室 3東生駒病院眼科

ページ範囲:P.1115 - P.1118

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目的:網膜硝子体出血で発見された網膜動脈ループ形成症に蛍光眼底造影で発見された網膜血管異常の症例報告。症例:29歳女性が5日前からの飛蚊症で受診した。視力は右1.2,左1.5であった。右眼に硝子体出血と網膜下出血があり,蛍光眼底造影で乳頭から耳上側に向かう動脈にループ形成,その末梢部の走行異常と途絶,これと交叉する網膜静脈の口径不同と色素染があった。結論:ループを形成した動脈が交叉部で静脈を圧迫して静脈血のうっ滞が生じ,先天性に屈曲,狭細化した動脈から出血が起こった可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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