icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻7号

2005年07月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

木片異物による眼窩先端部症候群

著者: 岡崎嘉樹1 平岩貴志1 西田有紀1 大川絢子1 堀健二2 大石恵理子3

所属機関: 1静岡済生会総合病院眼科 2トヨタ記念病院眼科 3聖隷浜松病院眼科

ページ範囲:P.1145 - P.1148

文献購入ページに移動
37歳男性が酩酊して転倒し,左顔面を強打した。左眼瞼下垂が生じ,受傷から2日後に受診した。矯正視力は右眼1.0,左眼0.05であった。左眼には瞳孔散大,全方向への眼球運動障害,眼瞼下垂があった。CTで左眼の耳側から海綿静脈洞に達する低濃度の棒状陰影があった。異物による眼窩先端部症候群と診断し,経頭蓋的に異物を摘出した。異物は長さが7cmの木片であった。動眼神経麻痺は残存したが,6か月後の矯正視力は0.8に回復した。視神経に直接の損傷がなく,異物を早期に摘出したので良好な視力回復が得られたと推定される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら