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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻7号

2005年07月発行

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (5)

学会原著

糖尿病に併発した内頸動脈閉塞症による血管新生緑内障に対し臼井法を施行した1例

著者: 山城博子1 手納朋子1 岩崎琢也2 臼井正彦2

所属機関: 1代々木病院眼科 2東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1157 - P.1161

文献概要

目的:毛様体光凝固を内頸動脈閉塞症による新生血管緑内障に対して行った症例の報告。症例:71歳男性で20年前から糖尿病があった。白内障と前増殖糖尿病網膜症があり,両眼に白内障手術と眼内レンズ挿入術を行い,汎網膜光凝固を施行した。その8か月後に虹彩ルベオーシスが左眼に起こり,両側の内頸動脈狭窄が発見された。周辺虹彩前癒着があり,網膜光凝固の追加は無効で,左眼の眼圧が28~33mmHgの範囲にあった。アルゴンレーザーによる経強膜的毛様体光凝固を臼井法により実施した。以後14か月の現在まで虹彩ルベオーシスはなく,眼圧は12~15mmHgに維持されている。結論:内頸動脈閉塞症による新生血管緑内障に対し,臼井法が奏効することがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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