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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻7号

2005年07月発行

文献概要

臨床報告

アデノウイルス迅速診断キット「キャピリア®アデノ」の検討

著者: 大口剛司1 有賀俊英1 三浦里香2 島田康司2 中島晴彦2 田川義継1 大橋勉3 石古博昭2 青木功喜1 大野重昭1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科病態制御学専攻感覚器病学講座視覚器病学分野 2三菱化学ビーシーエル研究開発部 3大橋眼科

ページ範囲:P.1189 - P.1192

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免疫クロマトグラフィでヒトアデノウイルス(HAdV)を迅速に診断するキャピリアTMアデノの感度と迅速診断キットとしての有用性を検索した。対象はウイルス分離培養とPCR法でHAdVが検出された113検体である。キャピリアTMアデノでは75検体(66.4%)が陽性と判定された。HAdV-37については41検体中23検体(56.5%)が陽性と判定され,陽性率がやや低かったが,他の血清型と有意差はなかった。病日別では結膜炎の発症から第5病日以降で陽性率が低かった。キャピリアTMアデノでの陽性例では,HAdV-DNAのコピー数が有意に高かった。最小検出感度は7.0×104コピー/mlであった。キャピリアTMアデノはHAdV結膜炎の迅速診断に有用なキットであると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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