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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻7号

2005年07月発行

文献概要

臨床報告

鹿児島県における網膜色素変性患者の医療相談

著者: 吉村清利1 伊佐敷靖12 田中実1 岡部伯央1 坂本泰二1

所属機関: 1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 先進治療科学専攻感覚器病学講座視覚疾患学研究分野 2光愛会渡辺眼科クリニック

ページ範囲:P.1193 - P.1197

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過去4年6か月間に,鹿児島県で特定疾患として認定された網膜色素変性83例に医療相談を行った。男性45例,女性38例で,相談時の年齢は23~84歳,平均60.2歳であった。疾患の内訳は,70例が定型網膜色素変性,7例が区画型網膜色素変性,6例が網膜色素変性の類縁疾患であった。定型網膜色素変性のうち,36例で遺伝形式が推定でき,32例が常染色体劣性遺伝,4例が常染色体優性遺伝であった。主な不自由な状況として,視野狭窄,視力障害,夜盲,およびこれらに関連する歩行障害が挙げられた。相談の6割以上が治療法と予後についてであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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