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連載 眼の遺伝病72
PRPF31遺伝子異常と網膜変性(2)
著者: 佐藤肇1 中村誠2 和田裕子1
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室 2名古屋大学大学院医学系研究科頭頸部・感覚器外科学眼科学教室
ページ範囲:P.1236 - P.1238
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[症例1(図1,Ⅳ-2)]
患者:27歳,女性
主訴:夜盲
家族歴:兄,父,叔父が網膜色素変性(図1)。
現病歴:7歳頃から網膜色素変性を指摘されていた。10歳の初診時視力は右1.2,左0.9であった。両眼底には網膜色素上皮の軽度な変化が認められた。ゴールドマン動的量的視野検査では,Ⅴ-4のイソプターで狭窄はなく,Ⅰ-4のイソプターで中心約10°と狭窄しており,暗点は認められなかった。Bright flash ERGで,両眼ともにnon-recordableであった。14歳時の蛍光眼底検査では,網膜色素上皮萎縮による顆粒状の過蛍光を認めた(図2a)。20歳時のゴールドマン動的量的視野検査では,輪状暗点を認めた。
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