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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻8号

2005年08月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学会原著

網膜中心静脈閉塞症に放射状視神経切開術を施行した7例

著者: 広崎嘉紀1 宮本秀樹1 柴宏治1 西尾恵里1 岩間大輔2

所属機関: 1市立岸和田市民病院眼科 2京都大学大学院医学研究科視覚病態学

ページ範囲:P.1267 - P.1272

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網膜中心静脈閉塞症7例7眼に放射状視神経切開術を行った。5眼が虚血型,2眼が非虚血型であり,男性6例,女性1例で,年齢は56~74歳(平均67歳)であった。視力は0.01~0.4であった。白内障硝子体同時手術の後,乳頭鼻側を放射状に切開した。3~18か月(平均10.7か月)の観察で,6眼で最終視力が2段階以上改善した。視力は4眼で0.5以上,3眼では0.1未満であった。これら3眼は虚血型で,囊胞様黄斑浮腫が遷延した。5眼で網膜静脈の拡張と蛇行が改善し,3眼で穿刺部位に網脈絡膜静脈吻合が生じた。術中・術後の重篤な合併症はなかった。放射状視神経切開術は網膜中心静脈閉塞症に対して有用であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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