icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻8号

2005年08月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学会原著

網膜静脈分枝閉塞症に対する光凝固後のレーザー誘発性脈絡膜新生血管の2例

著者: 入山彩1 小畑亮1 柳靖雄1 玉置泰裕1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1273 - P.1275

文献購入ページに移動
網膜静脈分枝閉塞症に対する光凝固後に脈絡膜新生血管(CNV)が2例2眼に発症した。症例は57歳と63歳女性で,網膜静脈分枝閉塞症に続発した黄斑浮腫に対し,レーザーによる格子状光凝固を受けていた。光凝固から新生血管までの期間は,それぞれ7年と8年であった。新生血管は光凝固斑の縁に接し,古典的新生血管(classic CNV)の形を呈していた。前医による情報では,光凝固後の矯正視力はそれぞれ0.8と1.0であり,新生血管発症後の視力は0.15と0.04であった。両症例に対して新生血管抜去術を行ったが術後視力は不良であった。両症例とも,光凝固が脈絡膜新生血管の発症に関与した可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?