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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻8号

2005年08月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学会原著

柳川リハビリテーション病院におけるロービジョンケア 第10報.ロービジョンケアにおける眼科主治医の役割―レーベル遺伝性視神経症の場合

著者: 高橋広1 山田信也2

所属機関: 1柳川リハビリテーション病院眼科 2国立函館視力障害センター

ページ範囲:P.1281 - P.1286

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目的:病気が治ることを患者は熱望するが,レーベル視神経症のように治癒しない疾患がある。これに対する適切なケアを早期に実施するための眼科主治医の役割を明らかにする。対象:過去5年間に受診したレーベル視神経症6名を対象とした。すべて男性で,年齢は1名が47歳,他は24歳以下であった。発症から半年~7年後に受診した。結果:症状や障害が固定することは知らず,疾患治癒への希望が強かった。ロービジョンケアは心のケアから始め,保有視覚を活用し,文字処理の改善を図り,就学・就労の相談にも応じた。結論:日常生活を改善するためのロービジョンケアが必要なことを眼科主治医から伝えることが肝要である。これにより障害の受容を促進し,その後のケアを容易にしQOLを向上させることが期待できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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