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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻8号

2005年08月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学会原著

先天性外涙囊瘻の小学校健診における発現率

著者: 飯田文人1

所属機関: 1イイダ眼科医院

ページ範囲:P.1299 - P.1301

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静岡市の小学校での健康診断で,先天性外涙囊瘻の頻度を調べた。対象は4校の児童1,815名で,同じ眼科医が視診,触診,手持ち細隙灯顕微鏡で診察した。先天性外涙囊瘻を30名(1.65%)に認めた。両眼性3名,片眼性27名で,男子15名,女子15名であった。学校別の頻度は1.25~1.79%の間にあった。先天性外涙囊瘻による症状は皆無であり,皮膚瘻孔の自覚もなかった。耳瘻孔の併発が2名,涙囊圧迫で皮膚瘻孔から透明な涙液が逆流するものが19名あり,膿逆流はなかった。本調査は,日本での先天性外涙囊瘻の発現率のめやすとなる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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