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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻8号

2005年08月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学会原著

白内障硝子体同時手術時の前房水・硝子体液細菌検出率

著者: 中静裕之1 島田宏之1 菅谷哲史1 川口敦里1 北川貴子1 後藤亜希1 荒井真司2

所属機関: 1駿河台日本大学病院眼科 2世田谷下田総合病院眼科

ページ範囲:P.1303 - P.1306

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目的:白内障硝子体同時手術で採取された前房水と硝子体からの細菌検出率を検索し,硝子体システムとして従来の20ゲージ(G)と25Gを使った際の検出率の差を比較する。対象と方法:10か月間に白内障硝子体同時手術を行った213眼を対象とし,手術終了時に採取した前房水と硝子体液を培養した。85眼に20Gシステム,128眼に25Gシステムを用いた。結果:細菌検出率は前房水2.0%,硝子体液1.9%であった。前房水と硝子体の双方からの培養が陽性である症例はなかった。20Gシステムでは硝子体液から1.2%に,25Gシステムでは2.3%に細菌検出を認めた。結論:白内障硝子体同時手術では眼内への細菌侵入の機会が2倍になる。硝子体液からの細菌検出率において20Gシステムと25Gシステムの間に差はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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