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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻8号

2005年08月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学会原著

糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体手術のトリアムシノロン併用効果の検討

著者: 有冨紘子1 藤川亜月茶1 井内足輔1 今村直樹1 小川月彦1 北岡隆1

所属機関: 1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科眼科・視覚科学教室

ページ範囲:P.1341 - P.1344

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目的:糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体手術中でのトリアムシノロン(triamcinolone acetonide)の併用効果の検討。症例:過去21か月間に硝子体手術を行った糖尿病黄斑浮腫17例21眼を対象とした。10眼にトリアムシノロンを併用し,11眼に併用しなかった。有水晶体眼では全例に水晶体摘出を行った。年齢は併用群62.6±13.5歳,非併用群59.2±10.8歳であり,併用群で6.8±3.7か月,非併用群で12.0±4.8か月の術後経過を観察した。結果:術後視力は両群で改善傾向があった。術後最終視力は併用群で非併用群よりも有意に高かった。術後最高視力に到達するまでの期間は併用群と非併用群とで有意差がなかった。術後最高視力は両群間に有意差がなかった。結論:糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体手術中でのトリアムシノロン併用により,術後最高視力は改善するが最終視力には影響しない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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