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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻8号

2005年08月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学会原著

長崎大学における25Gシステムと20Gシステムの硝子体手術成績の比較

著者: 高畑太一1 藤本今日子1 三島一晃1 小川月彦1 北岡隆1

所属機関: 1長崎大学医歯薬総合研究科眼科・視覚科学教室

ページ範囲:P.1363 - P.1366

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目的:黄斑前膜と黄斑円孔に対する硝子体手術で,20ゲージと25ゲージを使った成績の比較。症例:過去9か月間に硝子体手術をした20ゲージによる28眼,25ゲージによる22眼を対象とした。前群では18眼,後群では10眼に水晶体乳化吸引術と眼内レンズ挿入術を併用した。全例でトリアムシノロンを使用し,黄斑円孔ではインドシアニングリーンを使用した。結果:25ゲージによる手術時間は20ゲージよりも,黄斑前膜では水晶体摘出群(p=0.02),黄斑円孔では硝子体手術単独群(p=0.04)で有意に短かった。術後合併症として,20ゲージ群では高眼圧18%,25ゲージ群で高眼圧9%,低眼圧23%,脈絡膜剝離18%,網膜剝離5%が起こった。結論:25ゲージシステムを使うことで手術時間が短縮できるが,術後合併症の多いことが問題である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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