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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻8号

2005年08月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (6) 学会原著

濾過胞漏出に対する保存角膜被覆術

著者: 山口美紀江1 小池智明1 海野朝美1 大串元一1 雄鹿大地1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1377 - P.1380

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目的:難治性濾過胞の漏出に保存角膜による被覆を行った4眼の報告。症例と方法:症例は緑内障4例4眼で,年齢は55~73歳(平均63歳)であった。原因となった前回手術は,42年前のScheie手術1眼,3.5年前と4年前にマイトマイシンC併用の線維柱帯切除術各1眼,48年前の牛眼手術1眼である。濾過胞を切除して保存角膜で被覆し,その上を結膜で覆った。結果:全例に濾過胞様の結膜隆起があったが漏出はなくなった。眼圧は3眼が13~18mmHg,1眼が24mmHgであった。結論:保存角膜を使うことで漏出性濾過胞を処理できた。この方法では術後も濾過機能が残存していると推定される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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