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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻8号

2005年08月発行

文献概要

臨床報告

ベーチェット病併発白内障に対する手術の発作に与える影響

著者: 本山祐大1 蕪城俊克2 平岡美依奈3 沼賀二郎4 藤野雄次郎5 川島秀俊6

所属機関: 1筑波学園病院眼科 2東京大学大学院医学系研究科外科学専攻眼科学 3都立墨東病院眼科 4老人医療センター眼科 5東京厚生年金病院眼科 6さいたま赤十字病院眼科

ページ範囲:P.1411 - P.1415

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ベーチェット病患者に白内障手術を行い術後の急性発作に及ぼす影響を検索した。対象は術前6か月以上と術後12か月以上の経過観察ができたべーチェット病患者27例41眼である。男性22例32眼,女性5例9眼で,年齢は15~95歳(平均46.0±13.7歳)であった。39眼には眼内レンズ挿入を同時に行った。術前視力と比較し術後6か月間の最高視力は30眼(79%)で改善,6眼(16%)で不変,2眼(5%)で悪化した。術前6か月間の発作の有無,術前3か月間の発作の有無,コルヒチン,副腎皮質ステロイド,免疫抑制薬の使用と薬剤数は,いずれも術後の前房または眼底の発作と有意の関係がなかった。ベーチェット病での併発,白内障に対する手術時期を検討する際に考慮されてよい結果である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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