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連載 眼の遺伝病73
PRPF31遺伝子異常と網膜変性(3)
著者: 佐藤肇1 和田裕子1
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1450 - P.1452
文献購入ページに移動PRPF31遺伝子イントロン6のスプライシング受容部位において43塩基の欠失を生じるIVS6-3 to-45del変異の家系を報告する。
症 例
[症例1]
患者:32歳,女性(図1のⅢ-1)
主訴:夜盲
家族歴:父が網膜色素変性(図1)
現病歴:小学校入学前から夜盲を自覚していた。26歳時の健康診断で眼底異常を指摘され初診している。当時の視力は右眼0.5,左眼0.7であった。眼底は典型的網膜色素変性を呈していた(図2)。蛍光眼底検査では,顆粒状過蛍光を認めたが,黄斑浮腫は認めなかった(図3)。Bright flash ERGはnon-recordableであった(図4)。転居のため受診が途絶えたが,帰省の際に再来した。その間自覚症状の悪化はなかった。
症 例
[症例1]
患者:32歳,女性(図1のⅢ-1)
主訴:夜盲
家族歴:父が網膜色素変性(図1)
現病歴:小学校入学前から夜盲を自覚していた。26歳時の健康診断で眼底異常を指摘され初診している。当時の視力は右眼0.5,左眼0.7であった。眼底は典型的網膜色素変性を呈していた(図2)。蛍光眼底検査では,顆粒状過蛍光を認めたが,黄斑浮腫は認めなかった(図3)。Bright flash ERGはnon-recordableであった(図4)。転居のため受診が途絶えたが,帰省の際に再来した。その間自覚症状の悪化はなかった。
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