特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (7)
学会原著
Multiple evanescent white dot syndromeにおけるリポフスチン自発蛍光の検討
著者:
山本学1
河野剛也1
安宅伸介1
大杉秀治1
三木紀人1
平林倫子2
戒田真由美3
埜村裕也4
山口真1
白木邦彦1
所属機関:
1大阪市立大学大学院医学研究科視覚病態学教室
2東生駒病院眼科
3大阪市立北市民病院眼科
4大阪掖済会病院眼科
ページ範囲:P.1475 - P.1479
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目的:多発一過性白点症候群(multiple evanescent white dot syndrome:MEWDS)でのリポフスチン自発蛍光の検索。対象と方法:臨床的にMEWDSと診断した25歳男性,30歳女性,36歳女性の3例3眼を対象とした。Heidelberg Retina Angiogram(ハイデルベルグ・レチナ・アンギオグラム) でリポフスチン自発蛍光を検出した。結果:3眼とも,白斑の部位でのリポフスチン自発蛍光は正常または過蛍光であった。結論:網膜色素上皮の代謝機能と関連しているリポフスチン自発蛍光が,MEWDSでは正常または過蛍光を呈する。この事実は本症の解釈と経過観察で有用である。