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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻9号

2005年09月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (7) 学会原著

5%食塩水と20%エタノールを用いたLASEKの術後成績の比較検討

著者: 柿木一邦1 安田明弘1 山口達夫1

所属機関: 1聖路加国際病院眼科

ページ範囲:P.1481 - P.1487

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LASEKでの角膜上皮剝離に,7眼では5%食塩水,7眼では20%エタノールを使い,3か月間の経過を観察した。両群ともに術中合併症はなく,術後の疼痛,角膜浸潤,裸眼視力,矯正視力,矯正誤差,角膜厚,屈折変動,Hazeについて両群間に有意差がなかった。上皮の創傷が治癒するまでの日数は,食塩水群が2.7±0.5日,エタノール群が3.9±0.7日であり,有意差があった(p=0.0038)。上皮剝離に要する時間は,両群間に有意差がなかった。5%食塩水を使う上皮剝離は,20%エタノールよりも創傷治癒が早く,組織内脱水が軽度であると推定され,有用であると結論された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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