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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻9号

2005年09月発行

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (7)

学会原著

無症候性網膜剝離の治療方法の検討.その1.網膜格子状変性萎縮性円孔

著者: 川崎ゆたか1 川崎勉1 宇野毅1 佐藤寛之1 熊丸茂1 出田秀尚1

所属機関: 1出田眼科病院

ページ範囲:P.1493 - P.1497

文献概要

格子状変性内の萎縮性円孔による無症候性網膜剝離88眼の治療結果を検討した。進行阻止率は,冷凍凝固による塗りつぶし凝固57眼中56眼(98%),網膜剝離周囲の凝固13眼中12眼(92%),変性巣のみの冷凍凝固11眼中9眼(82%)であった。手術を行った5眼は全例が初回復位が得られた。網膜剝離の後極縁が赤道までであるか,越えていても周辺側が鋸状縁に達していない場合には,進行阻止率は96%以上であった。網膜剝離の後極縁が赤道を越え,周辺側が鋸状縁に達していると,進行阻止率は85%以上であった。剝離の範囲が全周の12分の1以上である31眼中28眼(90%)で進行を阻止できた。以上の結果は,治療方針を選択する際の参考になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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