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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻9号

2005年09月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (7) 学会原著

無症候性網膜剝離の治療方法の検討.その2.網膜裂孔

著者: 川崎勉1 川村亮介1 田邊樹郎1 塙本宰1 池間昌陸1 出田秀尚1

所属機関: 1出田眼科病院

ページ範囲:P.1499 - P.1504

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格子状変性内の裂孔(59眼)と,その他の裂孔(33眼)による無症候性網膜剝離92眼の治療結果を検討した。進行阻止率は,冷凍凝固による塗りつぶし凝固ではそれぞれ15眼中14眼(93%)と6眼中6眼(100%),網膜剝離周囲の凝固ではそれぞれ32眼中29眼(91%)と23眼中21眼(91%),変性巣のみの冷凍凝固では2眼中1眼(50%)と1眼中1眼(100%)であった。塗りつぶしが可能な症例は限られるが,もしこれが行える場合は結果が良好であった。網膜剝離が鋸状縁に達している場合には,進行阻止率は70~90%であった。牽引の方向が線状であるときには,進行阻止率が低かった。以上の結果は,治療方針を選択する際の参考になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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