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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻9号

2005年09月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (7) 学会原著

東京大学病院眼科における内眼炎患者の統計的観察

著者: 藤村茂人1 蕪城俊克1 秋山和英1 吉田淳2 川島秀俊3 沼賀二郎2 藤野雄次郎4 新家眞1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2東京都老人医療センター眼科 3さいたま赤十字病院眼科 4東京厚生年金病院眼科

ページ範囲:P.1521 - P.1525

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目的:東京大学附属病院での最近の内因性内眼炎の頻度と内訳の報告。対象と方法:2003年までの3年間に初診患者として受診し,内因性内眼炎と診断された311例を対象とした。診療録を解析し,統計学的に検討した。結果:311例は同期間の眼科初診患者数の2.7%に相当した。男性136例,女性175例であり,平均年齢は49.5±17.7歳であった。部位別では,前部内眼炎153例(49.2%),汎内眼炎118例(37.9%),後部内眼炎35例(11.3%),中間部内眼炎5例(1.6%)であった。154例(49.5%)で炎症の分類診断が可能であった。最も多かったのがBehçet病9.3%で,サルコイドーシス8.0%,原田病6.1%,Posner-Schlossman症候群5.1%と続いた。結論:近年Behçet病が減少しているという報告が多いが,当院では依然として第1位にある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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