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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻9号

2005年09月発行

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (7)

学会原著

黄斑部漿液性剝離を伴うサルコイド脈絡膜結節の自然経過

著者: 平岩貴志1 高良俊武2 大澤毅3 堀健二4 柴田裕史5 大石恵理子6

所属機関: 1静岡済生会総合病院眼科 2やなぎだ眼科医院 3蒲郡市民病院眼科 4トヨタ記念病院眼科 5柴田眼科クリニック 6聖隷浜松病院眼科

ページ範囲:P.1527 - P.1530

文献概要

27歳男性が18日前からのぶどう膜炎として紹介され受診した。矯正視力は左右ともに1.0であった。両眼に角膜後面豚脂様沈着物,隅角結節,硝子体混濁があった。全身検査の結果と合わせ,サルコイドーシス臨床診断群と診断した。副腎皮質ステロイド薬の点眼のみで眼炎症は消炎したが,その1年後に左眼に変視症が生じた。漿液性網膜剝離を伴う網膜下隆起病変が左眼の黄斑部にあり,さらに同様の病巣が左眼に2個,右眼に1個あった。視力は良好であった。サルコイドーシスに伴う脈絡膜肉芽腫と診断した。ステロイド薬の全身投与なしで13か月後に肉芽腫は瘢痕化した。サルコイドーシスによる脈絡膜肉芽腫の自然寛解例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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