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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻9号

2005年09月発行

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (7)

学会原著

糖尿病患者網膜神経線維層厚の測定.GDx AccessとGDx VCCでの検討

著者: 小林史樹1 松本行弘1 小俣仁1 筑田眞1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科

ページ範囲:P.1539 - P.1546

文献概要

目的:病期が異なる糖尿病網膜症での網膜神経線維層厚を2種類の装置で測定した結果の報告。対象と方法:糖尿病173眼の網膜神経線維層厚を測定した。網膜症の程度は,網膜症なし(NDR)69眼,単純(SDR)62眼,増殖前(PPDR)24眼,増殖(PDR)18眼であった。95眼はGDx Access,78眼はGDx VCCで計測した。結果:GDx Accessでの測定値は,NDR,SDR,PPDR,PDRの順に増加した。NDRとPPDR,NDRとPDR,SDRとPDRとの間に有意差があった。Superior Maxについては,NDRとPPDR,SDRとPPDR間に有意差があった。Symmetryについては,NDRとPPDR,NDRとSDR,PDRとPPDR,PPDRとSDR間に有意差があった。GDx VCCでのInter-eye Symmetryについては,NDRとPPDR,NDRとPDR,SDRとPDR,SDRとPPDR間に有意差があった。Nerve fiber indicatorについては,SDRとPPDR,NDRとPPDR間に有意差があった。結論:網膜神経線維層厚は糖尿病網膜症の病期の進行とともに変化し,増殖前網膜症で菲薄化が最も顕著であった。菲薄化には眼底の象限による
違いがあった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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