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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻9号

2005年09月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (7) 学会原著

ラタノプロスト以外の降圧薬中止後の眼圧変化

著者: 藤川亜月茶1 築城英子1 小川月彦1 北岡隆1

所属機関: 1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科眼科学・視覚科学教室

ページ範囲:P.1567 - P.1569

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目的:ラタノプロストを含む複数の点眼薬で加療中の症例に対し,ラタノプロスト単剤に変更した後の眼圧の検討。対象と方法:複数の点眼薬で加療中の緑内障5例7眼を対象とした。内訳は,原発開放隅角緑内障4眼,続発緑内障2眼,囊性緑内障1眼である。ラタノプロスト以外の薬剤を中止し,変更前と変更後8週間以後の眼圧を検討した。観察期間は平均61.7±6.5週であった。結果:全7眼での変更前5回の平均眼圧は16.2mmHg,変更後は15.4mmHgであり,変更前後の眼圧に有意差はなかった(p=0.21)。結論:緑内障に対するラタノプロストの単独投与により点眼薬の数と点眼回数を減少することが可能であり,コンプライアンスの向上と角膜障害の予防が期待できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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