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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻9号

2005年09月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

成人発症型卵黄様黄斑変性症の4例

著者: 静川紀子1 今泉寛子1 奥芝詩子1 竹田宗泰1

所属機関: 1市立札幌病院眼科

ページ範囲:P.1601 - P.1608

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成人発症型卵黄様黄斑変性症の4例を経験した。1例は47歳女性,他は47歳,53歳,70歳の男性で,すべて両眼に発症していた。矯正視力は3眼が0.1~0.4,2眼が0.5~0.9,3眼が1.0以上であった。インドシアニングリーン(ICG)による赤外蛍光造影では,病変部は低蛍光,その周囲は淡い過蛍光を呈し,それぞれ網膜色素上皮細胞の凝集によるブロックとICG色素の貯留が推定された。光干渉断層計(OCT)では病変部に色素上皮層の肥厚とその内方に高反射層があり,過去の報告と一致し,網膜色素上皮細胞の凝集と網膜下の物質貯留が推測された。過去に報告がない合併症として,囊胞様黄斑浮腫が53歳男性の両眼にあった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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