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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻9号

2005年09月発行

文献概要

臨床報告

白内障術中・術後早期合併症に対する硝子体手術

著者: 北葉月1 上田茂2 坂元有至3 中野哲郎1 上村昭典1

所属機関: 1鹿児島市立病院眼科 2鹿児島大学医学部眼科 3坂元眼科

ページ範囲:P.1617 - P.1621

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白内障の術中または術後早期の合併症17例17眼に対し,硝子体手術を行った。内訳は,水晶体核落下7眼,術後の感染性眼内炎6眼と,駆逐性出血,裂孔原性網膜剝離,眼内レンズ落下,麻酔時の注射針による眼球穿孔の各1眼である。水晶体核落下例では全例で視力が改善したが,最終視力が0.5以下が3眼あり,白内障手術時の角膜障害がその原因であった。術後眼内炎では,白内障手術から眼内炎発症までの期間が2~6日,平均3日であり,硝子体手術までの期間は平均8日であった。灌流液に抗生剤を加えた硝子体手術で,速やかに炎症が鎮静化した。最終視力は16眼(94%)で改善した。白内障の術中または術後早期の合併症に対しての二次的硝子体手術が有効であった症例群である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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