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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科6巻1号

1952年01月発行

文献概要

臨床實驗

Behcet症候群と思われる前房蓄膿性出血性虹彩炎の1例及びその組織學的所見

著者: 小口昌美1 河瀨澄男1 吉川史郞1

所属機関: 1日本醫科大學眼科

ページ範囲:P.48 - P.50

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 Behcetは1927に口腔粘膜のアフタ樣潰瘍陰嚢皮膚の潰瘍及び前房出血性再發性虹彩炎を1つの症候群としヴィールス性疾患とした。本邦に於ては原田氏等の1例,田坂,淸水氏の1例,三宅友松氏の1例の報告がある。又三方氏はTibione使用中現われた同樣疾患を報告しているが比較的稀な疾患に屬する。一方本症候群と類似症状を呈するものに開口部糜爛性外皮症があるが,本症は症状が急劇重篤なるに不拘經過早く豫後も良好で再發はないとされている。所がBehcet症候群として報告されたものは何れも經過極めて慢性で再發の傾向強く難治のもので開口部糜爛性外皮症とは可成りの異つた症候群と解される。
 私共は本症候群と思われる1例を經驗し種々の治療にも不拘再三再發し遂に續發性緑内障を併發し一眼を摘出,その組織學的所見を得たので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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