文献詳細
文献概要
臨床講義
いわゆる菅沼氏多發結節性眼球結膜炎
著者: 靑木平八1
所属機関: 1群馬醫大
ページ範囲:P.786 - P.790
文献購入ページに移動 昭和13年7月菅沼教授は,未だ文献に記載のない「眼球結膜に多發する一種特異の結節」の2例を報告した。私も昭和9年菅沼氏の述べたものと同一疾患と思われる2例を經驗していたので,同年9月これを發表した。菅沼教授は同年再び第3例を報告したが,昭和15年中島教授は2例を追加すると共に,本症に菅沼氏多發結節性眼球結膜炎Conjunctivitis bulbi multinodularis Snganumaと命名することを提唱してから,この名稱が次第に用いられるようになつた。本症は決して稀なものではなく,むしろ比較的しばしば見られるものと思われるのであるが,その記載は少く,現在まで報告されているものは合計10數例に過ぎない。
私は最近約2箇年間に本症の8例を觀察し,かつ從來の文献を參照した結果2,3の新知見を得た。その詳細は近く別に報告の豫定であるが,本症は新しい疾患で不明の點が多く未だ總括的な記述もないので,實驗例の一部と共にその大要を紹介しよう。
私は最近約2箇年間に本症の8例を觀察し,かつ從來の文献を參照した結果2,3の新知見を得た。その詳細は近く別に報告の豫定であるが,本症は新しい疾患で不明の點が多く未だ總括的な記述もないので,實驗例の一部と共にその大要を紹介しよう。
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