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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科6巻10号

1952年10月発行

文献概要

臨床講義

いわゆる菅沼氏多發結節性眼球結膜炎

著者: 靑木平八1

所属機関: 1群馬醫大

ページ範囲:P.786 - P.790

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 昭和13年7月菅沼教授は,未だ文献に記載のない「眼球結膜に多發する一種特異の結節」の2例を報告した。私も昭和9年菅沼氏の述べたものと同一疾患と思われる2例を經驗していたので,同年9月これを發表した。菅沼教授は同年再び第3例を報告したが,昭和15年中島教授は2例を追加すると共に,本症に菅沼氏多發結節性眼球結膜炎Conjunctivitis bulbi multinodularis Snganumaと命名することを提唱してから,この名稱が次第に用いられるようになつた。本症は決して稀なものではなく,むしろ比較的しばしば見られるものと思われるのであるが,その記載は少く,現在まで報告されているものは合計10數例に過ぎない。
 私は最近約2箇年間に本症の8例を觀察し,かつ從來の文献を參照した結果2,3の新知見を得た。その詳細は近く別に報告の豫定であるが,本症は新しい疾患で不明の點が多く未だ總括的な記述もないので,實驗例の一部と共にその大要を紹介しよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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