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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科6巻11号

1952年11月発行

文献概要

特集 眼科臨床の進歩Ⅰ

眼結核の化學療法

著者: 生井浩1

所属機関: 1九大眼科

ページ範囲:P.803 - P.810

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Ⅰ)眼結核に對する藥劑の治療効果判定上の注意
 眼結核は身體の他病巣特に肺及び其の所屬リンパ腺の結核病巣より放出された結核菌が血流に乘じて眼組織に到達する事によつて惹起される。從て眼結核は内因性の再感染病變であり,結核アレルギー性病變である。
 今日迄結核アレルギーに關する研究は病理形態學,細菌兔疫學,生化學及び臨床醫學の各方面より行われ,微に入り細を穿つているが,各學者の得た結果が必ずしも一致しない關係上,其の概念に關しては著しい混亂がある。本稿に於て結核アレルギーに關する問題に深く立入る必要はないけれども,現在迄眼科の諸雑誌に記載された所を見ると「結核のアレルギー病變」の意義を限定されたものにとり,「結核菌によるものでなく,結核菌毒素の到達によつて惹起され且結節を作らない病變」という風に解している人が少くない樣に見受けられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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