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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科6巻11号

1952年11月発行

文献概要

特集 眼科臨床の進歩Ⅰ

眼壓測定用電氣マノメーター

著者: 須田經宇1

所属機関: 1熊大眼科

ページ範囲:P.859 - P.861

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はしがき
 眼内壓を測定する方法にはTonometryとM-anometryとがあり,前者は主として臨床的に用いられ,後者は動物實驗の際に採用されて居る。ManometerはTonometerより精密に,而も比較的短時間内(数時間内)では持續的に測定し得る有利な點が特徴である。然しながらマノメーターは使用上に熟練を要する。
 マノメーターはその針を挿入する眼球の部位により前房マノメーターと,硝子體マノメーターとがあり,前者の方がより鋭敏であるが房水のもれる心配も大である。マノメーターの構造を大別すれば,開放式と閉鎖式とがあり,現在では前者の開放式マノメーターは比較的不正確なために使用されす,もつぱら後者の閉鎖式マノメーターが愛用せられている。之等のマノメーターは水銀柱又は水柱に連結されてその壓差を高さで讀みとるか,又は硝子管の一端に置かれている薄膜(例えばゴム膜)に壓を受けて之に附着しているヘーベルを介して煤紙上に記載させるのである。高さを讀みとることは連續的の微細の變化をみるのには不適當であり,記載させるには薄膜の慣性が大なるため速かなる眼壓の變化,例えば脈波の變化についていけない憾があること及び,煤紙上にヘーベルで記載するためヘーベルと煤紙の摩擦により記載の精密度が落ちることが考へられる。之等の二つの缺點を解決するために光線マノメーターが考えられDuke-Elderによつて一先ず完成せられたのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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