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臨床實驗
眼變状を來した惡性貧血の1例
著者: 平林黎1
所属機関: 1岐阜醫大眼科
ページ範囲:P.1070 - P.1071
文献購入ページに移動1.緒言
Birmer氏貧血,本態性メガロブラステン性貧血即惡性貧血に就いては既に2,3の士によつて注意せられていたが1872年Birmer氏が進行性惡性貧血と題して報告して以來世人の注目する處となり1926年本貧血にMinota,Murph氏が肝臓療法を發見して其の療法が確立され今日では惡性貧血というのが不適當になつたものである。本症の眼變状に就いては1874年Horner氏以來陸續と報告され本邦のみでも明治25年大西氏以來約30例の報告がある。然し本症の頻度は歐米では高いが本邦では低く今日迄發表されているものは約200例でその中確實なものは100例内外であると云われて居る。茲で私は眼變状を來した確實に本症と思われる症例に遭遇したので報告して批判を乞う次第である。
Birmer氏貧血,本態性メガロブラステン性貧血即惡性貧血に就いては既に2,3の士によつて注意せられていたが1872年Birmer氏が進行性惡性貧血と題して報告して以來世人の注目する處となり1926年本貧血にMinota,Murph氏が肝臓療法を發見して其の療法が確立され今日では惡性貧血というのが不適當になつたものである。本症の眼變状に就いては1874年Horner氏以來陸續と報告され本邦のみでも明治25年大西氏以來約30例の報告がある。然し本症の頻度は歐米では高いが本邦では低く今日迄發表されているものは約200例でその中確實なものは100例内外であると云われて居る。茲で私は眼變状を來した確實に本症と思われる症例に遭遇したので報告して批判を乞う次第である。
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