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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科6巻13号

1952年12月発行

文献概要

臨床實驗

クラニオフアリンギオームによる鬱血乳頭について

著者: 松橋よし1

所属機関: 1國立東京第2病院眼科

ページ範囲:P.1129 - P.1130

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緒言
 クラニオフアリンギォームは一名suprasellar-es Cyste,Hypophysengangsgeschurilst,Rath-kesche Cyste等と呼ばれ1900年バビンスキーがはじめて報告した。其後1904年エルドハイムは更に詳細に述べている。之は胎生時腦下垂體前葉が發生する過程に於てDuctus Craniopharyngeusの殘存によつて生ずる腫瘍であると云われている。大體10歳〜25歳までに症状を現わし,腦下垂體莖部,漏斗部等を中心としてトルコ鞍上に横たわり視神經交叉部,第Ⅲ腦室,乳樣髓等へ成長し多くは直接又は間接に視神經交叉を壓迫し兩耳側半盲,原發牲視神經萎縮,稀に視野の1/4,缺損,中心暗點等を來すのであつて鬱血乳頭を主徴とすることは稀である。其他内分泌障碍,及びレントゲン像においてトルコ鞍上の石次沈着が現われるのが特有と云われる。
 眼科方面の文献は私の調べた所ではHirsch,Pfeifer, Storbel,Davis,Duffy等13例,我が國では丹羽,井街,林氏等3例である。私はDyst-rophia-adiposogenitalisを伴い鬱血乳頭と周邊視野の狹窄を來した例を經驗したので報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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