icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科6巻2号

1952年02月発行

文献概要

特集號 第5回關東甲信磐越眼科集談會 普通講演

(4)大理石骨病の眼症状について

著者: 山本由記雄1

所属機関: 1東京醫科齒科大學眼科

ページ範囲:P.80 - P.83

文献購入ページに移動
緒言
 1904年,Albers-schonbergの報告例をもつて嚆矢とする,Albers-schonberg氏病,大理石骨病,Osteo-selerosis generalisata fragilis, Os-teopetrosis,Osteosclerotic anemia,chalkybones等と呼稱される本病は,現在まで内外約120例の報告がある。
 その特徴は,1)遺傳的,家族的,體質的疾患である。2)原因は胚原型質の特發變異により,劣性に遺傳し,骨骼の原發性系統的畸形をあらわす。3) Enostoseが主でPeriostoseは一般に認められず,骨髄の廣汎性硬化で,海綿質が緻密質に大部分置換され,レ線像は廣汎性骨濃影を呈し,無構造に近く,恰も大理石をみるに似ており,異常骨折性は臨床的に横骨折として一般にみとめられる。4)貧血を呈し,骨髄内造血作用障碍のため,肝,脾,リンパ腺腫大をみる。血清カルシウム,無機燐は大體正常である。5)骨膜炎,骨髄炎をおこしやすい。殊に下顎骨に多く,再發が多い,等である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?