icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科6巻3号

1952年03月発行

文献概要

臨床實驗

齒嚢性齒牙嚢胞より眼窩骨膜炎を惹起した例

著者: 山岸久夫1

所属機関: 1金大眼科

ページ範囲:P.237 - P.239

文献購入ページに移動
 歯牙疾患が各種眼疾患の原因となつた報告例は少くないが,就中眼窩疾患の場合には鼻疾患と共に歯牙疾患が主要な原因として擧げられている。原因となつた歯牙疾患は殆んどが齲歯又は歯周組織の炎症である。其他歯槽膿漏抜歯後の感染,歯根端肉芽腫等も擧げられているが,歯嚢性歯牙嚢胞から視器に病變を及ぼした報告例は,著者の渉獵した限りでは内外の文献にその例を見ない。
 著者は最近,歯嚢性歯牙嚢胞が化膿性炎症を起し,それによつて眼窩骨膜炎を惹起したと考えられる1例を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?