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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科6巻4号

1952年04月発行

文献概要

臨床實驗

5年間存在した前房内硝子片摘出例—附 それの摘出手術について

著者: 岸本正雄1 三根亨1

所属機関: 1京大眼科

ページ範囲:P.299 - P.302

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 眼科傷を起す物體としての硝子片は左程珍らしいものではないが,それが眼球内異物として長年月停つていた報告は,外國,我國の文献を通覧するに意外に少い,最近DohertyがAmer.J.ofOphth.誌上(30:177,Feb.1947)に4年間前房内に存在した硝子片の摘出失敗例を記載しているのを見て,著者の1人岸本が嘗て福井日赤で遭遇した1例が,經過並に臨床像に於てDohertyの報告例と酷似し,然も前房内硝子片の摘出が案外困難であることが從來より指摘されているに拘らず摘出に成功した。所が最近再び京大に於て遭遇した1例では摘出不成功に終つた。仍てDohertyも症例に追加すると共に,前房内硝子片の摘出術に就て聯か考案し,御批判を仰ぎ度いと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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