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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科6巻4号

1952年04月発行

文献概要

臨床實驗

「フジスパチン」の散瞳作用とその臨床的應用に就て

著者: 山地良一1 中尾主一1 問島正男1 薛銀子1

所属機関: 1阪大眼科

ページ範囲:P.302 - P.304

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 最近縮瞳藥「ピロカルピン」,「ヱビリン」の代用藥の研究は,「アレコリス」,「カルピノール」を中心として,盛に行われているが,散瞳藥「アトロピン」,「ホモアトロピン」の代用藥は餘り研究されていない藥である。「アトロピン」は現在,高價でもある,入手困難なので,之の代用藥を見出す事は意義深いものと考えられる。
 私達は「フジスパチン」の名で市販されている鎭痛鎭痙剤が,ロート根の總アルカロイド鹽類を含む事に注目して,之の散瞳作用を家兎眼,健康人眼,眼疾患のあるものに就て實驗し,次の樣な成績を得たので,結果を茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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