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談話室
歐米を巡りて
著者: 三井幸彦12
所属機関: 1熊大 2WHOトラコーマ委員會
ページ範囲:P.352 - P.355
文献購入ページに移動飛行機の旅は快適そのものであつた。そして地球は非常に小さく見えた。時間を極度に節約するため,小さな局地旅行も全部飛行機を利用した。これは先方の計畫によるものであつたけれども,この飛行機による小旅行は概して失敗に終つた。ニユーヨークからワシントンへ,カイロからアレクサンドリアへ,又印度のデリーからパキスタン國境に近いアムリツアルへ,いずれも飛行機で日歸りの旅行を試みたのであるが,仕事が豫定通りすまなかつたり,天候の都合で歸りの飛行機が缺航したりして,歸りは何時も夜行列車になつてしまつた。日歸りに成功したのはホノルルからヒロへ行つた時だつた。もしこれに失敗したら歸りは一日船にゆられ,しかもサンフランシスコ行きの飛行機に乘り遲れるところだつた。。
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