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臨床實驗
眼窩Neurinomの1例
著者: 堀内四齡1
所属機関: 1慶大眼科
ページ範囲:P.524 - P.526
文献購入ページに移動緒言
1908年及び1910年に,Verocayにより命名されたNeurinomは,眼科領域に於ては極めて稀な腫瘍であるが,從來眼窩,眼瞼,角膜輪部,網膜,視神經等に發生した記載がある。その中で,眼窩のNeurinomが頻度最も大であるとされ,西洋に於ては,1925年Cohen氏の報告以來12例を數え,我が國に於ては,昭和11年,平井氏の第1例の報告以來,生井,高橋,上野,田村,神島の諸氏の報告がある。右眼の眼球突出及び,視力障碍を主訴として,慶大眼科外來を訪れた患者に於て右眼窩より腫瘍を得,組織學的検索の結果,Ne—urinomである事を確めたので,追加御報告する。
1908年及び1910年に,Verocayにより命名されたNeurinomは,眼科領域に於ては極めて稀な腫瘍であるが,從來眼窩,眼瞼,角膜輪部,網膜,視神經等に發生した記載がある。その中で,眼窩のNeurinomが頻度最も大であるとされ,西洋に於ては,1925年Cohen氏の報告以來12例を數え,我が國に於ては,昭和11年,平井氏の第1例の報告以來,生井,高橋,上野,田村,神島の諸氏の報告がある。右眼の眼球突出及び,視力障碍を主訴として,慶大眼科外來を訪れた患者に於て右眼窩より腫瘍を得,組織學的検索の結果,Ne—urinomである事を確めたので,追加御報告する。
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