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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科6巻7号

1952年07月発行

文献概要

臨床實驗

コルチゾンの眼局所使用成績

著者: 鴻忠義1 松田至郞1

所属機関: 1千葉大學醫學部眼科學教室

ページ範囲:P.549 - P.552

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 コルチゾン及びACTHが各種眼疾患に驚異的の效果を擧げていることは既にWoods6)7),Leo-Pold4),Thygeson5),Duke-Elder3),倉知1),生井2)氏等内外多數の報告に見られる所で,1951年のArchives of Ophthalmology (3月號)及びBr-itish Journal of Ophthalmology (11月號)はコルチソン及びACTHの特輯號を發刊している樣な盛況振りである。其の奏效機轉は明らかにされて居ないとは雖ども兩ホルモンが細菌性,アレルギー性或は外傷性等原因の如何を問わず廣く炎症性眼疾患の滲出性病變を阻止することが認められて居り,ACTHが全身投與に限られているに反しコルチゾンは點眼,軟膏,球結膜下注射,球後注射及び前房内注入等の局所投與に依りても前眼部諸疾患に嘗て他の治療法には見られなかつた效果を示している。即ちDuke-Elder3)は彼自身のコルチゾン及びACTH治驗416例と米英諸家の報告約1500例を集計した1900例の使用成績から各種眼疾患に對する效果を次の如く分類している。1)著效を奏するもの,局所投與に依つては急性虹彩毛樣髓炎,交感性眼炎,表層角膜炎,深層角膜炎,梅毒性角膜實質炎,上鞏膜炎,フリクテン性角結膜炎,酒渣鼻性角膜炎,春季カタル,全身投與に依つては急性葡萄膜炎,焦點性脈絡膜炎,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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