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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻1号

2006年01月発行

文献概要

臨床報告

内因性ぶどう膜炎の硝子体手術成績

著者: 仙頭美鈴1 小浦裕治1 政岡則夫1 西野耕司1 中茎敏明1 福島敦樹1 上野修幸1

所属機関: 1高知大学医学部神経統御学講座視覚機能統御学教室

ページ範囲:P.55 - P.58

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過去5年間に硝子体手術を行った内因性ぶどう膜炎28眼の術後成績を検討した。原疾患は悪性リンパ腫6眼,サルコイドーシス2眼,ベーチェット病1眼,原因不明19眼である。手術目的は硝子体混濁27眼(96%),黄斑上膜11眼(39%),囊胞様黄斑浮腫6眼(21%),網膜剝離1眼(3%)である。6か月以上の経過観察で,21眼(75%)で視力が2段階以上改善し,3眼(11%)で炎症が再燃した。ぶどう膜炎に対する硝子体手術の成績は概して良好であるが,炎症の再燃があるので術後管理が重要である。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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