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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻10号

2006年10月発行

文献概要

連載 眼形成手術手技20

眼球内容除去術

著者: 野田実香1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1734 - P.1742

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はじめに

 眼球内容除去術は眼球破裂,交感性眼炎,眼内炎,有痛性眼球癆などに対して行う。頻繁に行われる手術ではなく,また緊急手術になることが多いため,多方面への対応に追われ,十分な準備が整わないまま手術を開始してしまうことがあると思われる。この手術が必要な患者を受け入れる可能性があるなら,前もって器具を確認しておき,よい条件下で手術を行えるようにしておきたい。今回は,眼球内容を除去した後,強膜フラップを作製して視神経を切離し,義眼台を挿入する術式について説明する。

 なお,ここで紹介する術式は,一般眼科医が緊急手術として行うことを想定して書いたもので,義眼床形成手術として最新のものではないことをお断りしておく。

参考文献

1)Custer PL, Kennedy RH, Woog JJ et al:Orbital implants in enucleation surgery:a report by the American Academy of Ophthalmology. Ophthalmology 110:2054-2061, 2003
2)Massry GG, Holds JB:Evisceration with scleral modification. Ophthal Plast Reconstr Surg 17:42-47, 2001
3)Yang JG, Khwarg SI, Wee WR et al:Hydroxyapatite implantation with scleral quadrisection after evisceration. Ophthalmic Surg Lasers 28:915-919, 1997
4)Pratt SG:Evisceration techniques. Adv Ophthalmic Plast Reconstr Surg 7:247-253, 1987

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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