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特集 手術のタイミングとポイント Ⅳ.角膜
屈折矯正手術の手術適応と術式選択
著者: 島袋幹子1 前田直之2
所属機関: 1友紘会総合病院眼科 2大阪大学大学院視覚情報制御学寄附講座
ページ範囲:P.244 - P.248
文献購入ページに移動屈折矯正手術は,基本的に健常な角膜に手術を施行する。また屈折矯正手術希望者は,インターネットなどで情報を得てから受診する人も多く,術後の見え方への期待は高い。患者さんが満足できるように,適応と術式選択は慎重にしなければならない。
何のために手術を受けたいのか,眼鏡・コンタクトレンズが嫌だから受けたいとか,あるスポーツをしたいからなど(特に格闘技かどうか),動機を確認する。その他,職業,夜間に車の運転をするのか,普段は眼鏡またはコンタクトレンズを併用しているのか,全身疾患の有無,妊娠をしていないか,向精神病薬の内服をしていないかなど屈折矯正ガイドライン1)に沿った質問をしながら,希望者のキャラクターをつかんでいく。ガイドラインに適した症例で,スクリーニング検査では異常がなければ,手術の利点・欠点を理解していただいたうえで,その方の生活環境や生活習慣を考慮に入れて術式を選択する。
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