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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻11号

2006年10月発行

文献概要

特集 手術のタイミングとポイント Ⅳ.角膜

翼状片手術の適応と術式選択

著者: 堀裕一1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科感覚器外科学(眼科学)

ページ範囲:P.254 - P.258

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翼状片とは

 翼状片とは,結膜組織由来の線維組織が結膜から角膜へ侵入しているもので,一種の良性腫瘍である(図1)。多くは鼻側から角膜へ侵入するが,稀に耳側からや両側から侵入する症例もみられる。翼状片の多くは三角形を呈しており,最も角膜中央部に近く三角形の頂点に当たる部分を「頭部」と呼び,球結膜側の血管の豊富な部分は「体部」と呼ぶ。

 発生原因は不明であるが,紫外線や粉塵,その他機械的刺激が原因で異常な結膜組織が増殖し角膜へ侵入するといわれている。疫学的にも熱帯地方や屋外労働者に多いことから,これらの要因が関連している可能性は高いと思われる。

参考文献

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2)Sugar A:Corneal and conjunctival degeneration. In:Kaufman H, Barron B, Mcdonald M(eds): The Cornea. 2nd ed. 477-496, Butterworth-Heinemann, 1997
3)呉竹容子・松本年弘・吉川麻里・他:翼状片手術前後の角膜乱視の変化.あたらしい眼科21:91-95,2004
4)佐々木香る・武藤興紀・米村奈美・他:マイトマイシンCおよび結膜弁移植を行わない翼状片手術の再発率.臨眼59:857-861,2005
5)久保 満・堀 裕一・福井佳苗・他:マイトマイシンC術中使用を併用した江口式翼状片切除術の成績.臨眼55:1159-1161,2001
6)川崎史朗・宇野敏彦・島村一郎・他:マイトマイシンC術中塗布と羊膜移植を併用した再発翼状片の手術成績.日眼会誌107:316-321,2003
7)Hirst LW, Sebban A, Chant D:Pterygium recurrence time. Ophthalmology 101:755-758, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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