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特集 手術のタイミングとポイント Ⅵ.涙器・眼窩
先天鼻涙管閉塞の診断と治療
著者: 八子恵子1
所属機関: 1福島県立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.296 - P.299
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先天鼻涙管閉塞は,小児の眼疾患のなかでも頻度の高いものであるが,自然治癒するものから難治のものまである一方,対処法にも施設による差がみられる1~6)。多くが乳幼児であり,治療には家族の理解や協力が必要である。大切なポイントは,個々の症例での病態をしっかり把握したうえで対処することである。
先天鼻涙管閉塞は,小児の眼疾患のなかでも頻度の高いものであるが,自然治癒するものから難治のものまである一方,対処法にも施設による差がみられる1~6)。多くが乳幼児であり,治療には家族の理解や協力が必要である。大切なポイントは,個々の症例での病態をしっかり把握したうえで対処することである。
参考文献
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