icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻12号

2006年11月発行

文献概要

連載 眼形成手術手技21

眼瞼の眼窩脂肪脱

著者: 出田真二1 野田実香1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1884 - P.1890

文献購入ページに移動
はじめに

 眼窩内の脂肪は眼球を包むように存在し,眼球に接する部位ではテノン囊で,それ以外のところでは眼窩隔膜で周囲の組織と隔てられている。加齢性変化などでこの隔壁が破綻すると眼窩脂肪が脱出してくる。テノン囊の破綻により筋円錐内の眼窩脂肪が眼球に沿って脱出してくる結膜下脂肪脱と,眼窩隔膜の破綻により筋円錐外の眼窩脂肪が眼輪筋層下で突出してくる眼瞼の脂肪脱がある。

 本稿では眼瞼の脂肪脱について述べる。結膜下脂肪脱については本連載の第19回(60巻9号)を参照されたい。

参考文献

1)Baylis HI, Long JA, Groth MJ:Transconjunctival lower eyelid blepharoplasty. Technique and complications. Ophthalmology 96:1027-1032, 1989
2)Tyers AG:Color Atlas of Ophthalmic Plastic Surgery. Harcourt Publishers, London, 2001
3)小室裕造:下眼瞼形成術に対する手術法の選択.形成外科 48:23-29,2005
4)Glover AT, Grove AS Jr.:Subconjunctival orbital fat prolapse. Ophthal Plast Reconstr Surg 3:83-86, 1987
5)Doxanas MT, Anderson RL:Clinical Orbital Anatomy. 72, 108-111, Willliams and Wilkins, Baltimore, 1984
6)Parks MM, Parker JE:Atlas of Strabismus Surgery. 7-11, Harper & Row Publishers, New York, 1983

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?