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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科60巻13号

2006年12月発行

文献概要

連載 今月の話題

屈折矯正手術に役立つ眼光学(1)―ザイデルとゼルニケの波面収差表現

著者: 大沼一彦1

所属機関: 1千葉大学工学部メディカルシステム工学科

ページ範囲:P.1995 - P.2000

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 波面センサーによって眼光学系の光学特性を波面とそこから導かれる網膜上の点像で理解する時代になった。現在,波面収差の表現にはゼルニケ多項式が用いられている。一方,眼光学では,収差はザイデルの5収差として勉強してきているため,ゼルニケ表現に戸惑いを感じている方がおられると思われる。その間をつなぐことができれば,より収差に対する理解が深まり,ゼルニケの収差表現が有効に利用されることが期待できる。

参考文献

1)稗田 牧:Hartman-Shackセンサー.前田直之・大鹿哲郎・不二門尚(編):角膜トポグラファーと波面センサー.120-125,メジカルビュー社,東京,2002
2)藤枝正直:OPDスキャン.前田直之・大鹿哲郎・不二門尚(編):角膜トポグラファーと波面センサー.126-131,メジカルビュー社,東京,2002
3)黒田輝仁:Tschernign収差計.前田直之・大鹿哲郎・不二門尚(編):角膜トポグラファーと波面センサー.132-134,メジカルビュー社,東京,2002
4)http://www.optics.arizona.edu/jcwyant/
5)二宮欣彦・前田直之:波面収差解析.臨眼59(増):70-75,2005
6)Charles CE:A new method for describing the aberrations of the eye using Zernike polynomials. Optom Vis Sci 80:79-83, 2003
7)大沼一彦:眼光学の基礎―波面収差とPSF.眼科47:345-356,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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